演歌歌手細川たかし(67)のものまねをする「こぶしたかし」こと、レイザーラモンRG(43)が、今おもしろい。

 今月11日、都内で細川の最新曲「縁結び祝い唄/人生夢将棋」発売記念イベントにRGも出席。「縁結び祝い唄」のミュージックビデオ(MV)の別バージョンにRGがものまねして出演していた。「昨日(イベント前日)も嫁に髪の毛を刈ってもらいました。最近は嫁もバリカンでどのくらい切ればいいのか分かってきた」と、おでこの生え際から耳の後方にかけてしっかりを刈り上げた頭をなでた。

 RGの代名詞とも言える、曲に乗せて「あるある言いたい~」と歌いながらも、肝心の「あるある」をなかなか言い出さない鉄板ネタも、細川が加わるとおもしろさが倍増する。「北酒場」や「望郷じょんから」「浪花節だよ人生は」のメロディーに乗せて、RGが「細川たか~し~のあるある言いたい~」と歌いながら、細川が「よっ!」「おい、早く言え!」と小気味よく合いの手を入れるのだ。あるあるの中身についての受けはいまいちだったが(笑い)、見事なコンビネーションっぷりは、今後も期待できそうな予感がした。

 そもそも、細川が昨年9月、北海道・増毛町でイベント出演した際に、自身のかつら疑惑を全面否定したことから始まった。現場で取材したが、あまりに細川がノリノリで応じてくれ、「増毛駅」の看板の前で、頭を指さしながらの撮影に応じてくれたことを思い出す。その報道以降、RGは「ああ、いじっていいんだ」と思い、細川のモノマネを始めたという。

 最近では、こぶしたかしとしての仕事の依頼が殺到しているといい「仕事は30倍、受けは200倍増えました。こぶしたかし御殿を建てたいです」とニンマリ。そんなRGを見て細川も「俺(のものまね)1本で食ってるのか!」と冗談を言いつつ「最初は何考えてるんだと思ったけど、見れば見るほどなじんできたんだよ」と目を細めていた。

 人によっては、嫌だと感じる人もいるかもしれない。それでも「おもしろいんだから、いいじゃないか」という細川の懐の深さを感じさせる“コンビ芸”に、さらにおなかを抱える日々だ。