TOKIO山口達也(46)は26日の会見で、今年1月から事件直前まで、アルコールが原因で肝臓の調子を崩し、入院していたことを明らかにした。アルコール依存症については否定したが、酒をめぐるトラブルは芸能関係者の間ではささやかれていた。

 山口は会見でアルコール依存症を否定したが、同症状の危険度の高さに警鐘を鳴らす識者も多い。「駿河台こころのクリニック」の宮武良輔院長は、山口が依存症かどうかは判断できないとした上で「一般的に日本は飲酒に対する認識が甘い」と語った。

 厚生労働省の調査では、アルコール依存症患者数は約100万人、多量飲酒者は約1000万人とされている。宮武院長は「1日平均60グラム(ビール中瓶3本)を超える多量飲酒は、肝臓を悪くするのはもちろん、多くの臓器障害をもたらす。精神的、社会的にも大きな影響を受ける」。治すには本人の強い決心と自覚が必要で、完治は難しいという。「山口さんの出来事は残念だが、これがきっかけで断酒を決意してくれれば」と話した。