俳優上川隆也(53)溝端淳平(29)が19日、都内で、日本テレビ開局65周年記念舞台「魔界転生」制作発表会見に出席した。

 作家山田風太郎氏の伝奇小説を元にした作品で、81年には映画化された作品でもある。本舞台は脚本マキノノゾミ氏、演出堤幸彦氏によるタッグで、上川は主役の柳生十兵衛、溝端は天草四郎を演じる。

 一幕16場という過酷な設定に、まだ台本を見ていないという上川は「いいかげんにしてくれ…」と絶句しつつ、「ムチャクチャしないと魔界転生ではないですから!」と覚悟を口にした。「覚悟を決めてお受けした仕事でなので、とにかく覚悟して、台本に向き合おうと思います。ムチャクチャします」と語った。

 溝端は「映画で沢田研二さんが演じたイメージが強いと思います」と自ら宣言。「まねできるところはまねしつつ、オリジナルも入れて役作りをしたい」と抱負を語った。マキノ氏、堤氏とともに、島原の乱で落城した原城跡地を訪れたという。「殺伐した風景を想像していたが、穏やかだった。四郎もこの空気に触れていたと思うと、演じる上で良い参考になりました」と話した。なお、同地は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として5月4日、世界遺産委員会の諮問機関から「登録勧告」(内定)が発表されている。

 この日、キャスト陣として、松平健、浅野ゆう子、高岡早紀、藤本隆宏、栗山航、村井良大、松田凌、玉城裕規、木村達成、猪塚健太、丸山敦史、山口馬木也に加え、マキノ氏、堤氏も登壇した。

 同舞台は10月6日から福岡・博多座、11月3日から東京・明治座、12月9日から大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される。