松坂桃李(29)が映画「居眠り磐音(いわね)」(本木克英監督、来年5月17日公開)で、時代劇初主演を飾ることが23日、分かった。

昼間はうなぎ屋で働き、夜は悪を倒す用心棒として働く浪人、坂崎磐音を演じる。

時代劇史上“最も優しいヒーロー”が誕生する。シリーズ51巻の累計発行部数2000万部を突破する、佐伯泰英氏の人気時代小説が原作。主人公の磐音は江戸で浪人暮らしをしながら、昼間はうなぎ屋、夜は両替屋の用心棒として悪と戦う。まるで居眠りをしているように日中は穏やかな磐音が、夜になると姿を変えて人々を悪から守る。ポスタービジュアルに添えられるキャッチコピーは「彼は、優しさで、あなたを守る。」という、時代劇らしからぬフレーズだ。松坂は「僕が演じた磐音は穏やかで静かな空気をまといつつ、心の奥底に青い炎を燃やしている、そんな男です」と言う。人情に厚く礼節を重んじ、穏やかで人の良い磐音は、松坂のイメージにピッタリだ。

今年3月から4月にかけて撮影した。松坂は殺陣とうなぎさばきの“二刀流”を同時に学び、うなぎを100匹さばくなどして約1カ月半で習得した。松坂は「クランクイン前に殺陣や所作に加えて、うなぎさばきの練習をしましたが、非常に難しく心が折れそうになりました。幅広い世代の方に楽しんでいただける作品になっていると思います」と話している。