昨年11月に欅坂46を卒業した今泉佑唯(20)が、ファンの間で注目を浴びている。今月から所属事務所を「エイベックス・AY・ファクトリー」に移し、ツイッターやインスタグラムなどのSNSを開始。ツイッターでは早くも20万人以上のフォロワーを集めている。

今月11日には、動画配信サービス「SHOWROOM」で、出演舞台のチケット販売記念配信を行った。卒業後初、約3カ月ぶりの配信。配信開始前は「見に来る人がいるだろうか」と不安がり、かなり緊張した様子だったが、開始直後から多くの閲覧者が訪れ、多数の歓迎コメントを受けると、「みんな、ありがとう」と何度も感謝していた。

配信中盤以降に緊張もほぐれると、ファンからのリクエストにも応じた。Uruの「プロローグ」などをアカペラで歌い、持ち前の歌唱力を披露した。最終的に、配信には4万人以上が訪れた。久々に「動く今泉佑唯」を見たファンたちからは、「配信ありがとう!」「なんか、泣けてきた」などと、喜びのコメントを寄せられた。

15年8月に欅坂46に加入。16年4月発売のデビュー曲「サイレントマジョリティー」で、ポジション最前列のフロントを務めた。キュートなルックスと、“神対応”のファンサービスで、握手会ではトップクラスの人気を誇った。

一方、17年4月から8月まで体調不良のため活動を休止するなど、イベントを欠席することもあった。「今泉はもともと個の力がある。グループでの活動よりも、自由度の高いソロ活動のほうが向いているかもしれない」と話す音楽関係者もいる。今泉自身も、現在、新たな一歩を踏み出そうと意欲満々だという。もちろん、欅坂46や、以前所属していた事務所への感謝は決して忘れない、と周囲に話しているという。

今泉のように、アイドルグループ卒業後ソロのタレントとして活動するメンバーは多いが、活躍ぶりはさまざまだ。グループ会社の「エイベックス・マネジメント」に所属する元AKB48川栄李奈(23)はじめ、多数のドラマやバラエティー、CMなどに出演するのは一握りと言っていいだろう。苦戦をしいられる者も、決して少なくない。

それでも、今泉にかかる期待は大きい。今や国民的アイドルグループになった乃木坂46はじめ欅坂46、けやき坂46(ひらがなけやき)の「坂道シリーズ」グループの勢いも、追い風だろう。早速、今年3月から上演する劇作家つかこうへいさんの代表作、舞台「熱海殺人事件」(3月28~31日、クールジャパンパーク大阪TTホール、4月5~18日、東京・紀伊国屋ホール)でヒロインを演じることが決まっている。

同作の演出は、かつて舞台「あずみ」で川栄を抜てきし、女優として開眼させた岡村俊一氏。舞台初出演の今泉にとって、厳しい稽古が待っていることは間違いないが、一気にソロ活動の道が開き、先輩の川栄に続く人気タレントへと坂を駆け上がっていく可能性もありそうだ。