タレントの伊集院光(54)が11日、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」(月~木曜午前8時半)が今春終了すると、同番組の中で発表した。

同件について同局は、日刊スポーツの取材に応じ、「放送の通りです」と今春の番組終了を認めた。番組終了理由については「編成理由についてはお答えしておりません」と答えるにとどまった。

伊集院は、現在、同局で95年スタートの「伊集院光 深夜の馬鹿力」(月曜深夜1時)も担当しているが、同局は「4月以降も放送する予定です」と継続することを明らかにした。

「伊集院光とらじおと」は1986年から放送された長寿人気番組「大沢悠里のゆうゆうワイド」の後番組として、16年4月にスタートした。その卓越したトーク力で「ラジオの帝王」と呼ばれる伊集院による午前中の人気番組が、6年間の歴史に幕を下ろす。

同番組をめぐっては昨年12月、一部で終了の可能性が報じられていた。伊集院はこの日の放送で、「報告が遅れまして、いろいろ気をもんでいたリスナーも多いと思うんですけれども、基本的には僕はTBSラジオの方針に従って、言っていい時期というのを考えた結果、“ここまでは言ってはいけない”ということで、僕からすると、やっとご報告することができたという感じなんですけれども」などとこの日の発表になった背景を説明していた。

今後については「自分は、面白い『伊集院光とらじおと』というものは止めますけども、“伊集院光のラジオの人生”とか“伊集院光のおしゃべりの人生”とかを、ここから前向きにちょっと立て直していこうかなと。とにかく、“僕は伊集院光じゃなきゃいけないんだ”という人たちに向けてしゃべって、“伊集院光じゃなきゃダメなんだ”という人たちと一緒にものをつくっていく、ということだけはぶらさずにやっていこうと。今後前向きに一生懸命やることしかできないので、最終的にいい終わり方をしたいと思います」と思いを語り、締めくくった。