歌手森進一(60)の代表曲「おふくろさん」をめぐり、作詞家の故川内康範さんの遺族と森が6日、東京都内で記者会見、両者の間で和解が成立し、川内さんの意向を受けて“封印”していた同曲の歌唱再開を発表した。再開の時期は未定だが、歌詞は原曲通り歌うことが条件という。

 「おふくろさん」は1971年に発表した森のヒット曲。2006年のNHK紅白歌合戦で森が「いけない息子の僕でした」といった原曲にはない語り風の歌詞を加えて歌ったところ、無断で歌詞を変えたとして川内さんが激怒し「もう歌わせない」と宣言した。

 森は謝罪を申し入れたが、川内さんは拒否。川内さんは今年4月に死去したが、森はこの間、歌唱を見合わせていた。

 森は「『おふくろさん』は私にとって特別な曲。今まで以上に心を込めて歌っていきたいと思います」と話した。