「第21回フジテレビヤングシナリオ大賞」が11日、東京・台場の同局で発表された。1450編の応募から、大賞は東京・中野の桑村さや香さん(27=会社員)の「輪廻(りんね)の雨」(今冬放送)が選ばれた。殺人を犯す主役を山本裕典(21)、その知的障害の弟を瀬戸康史(21)が演じ、すでに収録済み。山本演じる兄が、瀬戸演じる知的障害の弟が勤め先の工場長に暴力をふるわれていることを知り、工場長を殺害してしまうというショッキングなストーリーだ。

 山本は「すごく深い作品になっているので、気持ちを大事に表さないとだめだと思いました。知的障害の方たちのいろいろな気持ちを感じられるようになれれば、と思って演じました」。瀬戸康史(21)は「難しいテーマの作品を、若い人が残すことが素晴らしい」と話した。

 [2009年11月11日17時49分]ソーシャルブックマーク