「水戸黄門」や「部長刑事」などで活躍し、余命半年を公表していた俳優入川保則(71)が8日、都内で会見に応じ、現在の病状や心境について語った。

 きっかけは昨年7月に沖縄での舞台出演中に脱腸を患って通院した際に、血液検査の数値が異常だったためで、翌月の精密検査で肛門から10センチほどのところにがんが見つかった。「治療よりも、そのまま舞台をやらせてほしい」と医師に頼み、延命治療を拒否したという。今年に入って「だいたい8月くらい」と宣告された。

 「若かったらあわてるかもしれないけど、古希ですからあまり驚きはしませんでした」と冷静に受け止めており、「今は痛いとか苦しいとかない。生まれた時から死はついてくる。人生とはそういうもの」と淡々と話した。