テレビ朝日を18日に退社した元アナウンサーの川松真一朗氏(30)が21日、来月の統一地方選の墨田区長選(東京・4月17日告示、24日投開票)出馬を12年前に廃校となった旧曳舟中学校前で宣言した。アナウンサー時代のトレードマークのベストを着て「選挙はこれで闘う。区民目線の象徴として」と叫んだ。

 すでに旧曳舟中学校は大学誘致が決まっているが、今は何も使われていない。川松氏は「東日本大震災で災害に強い町づくりの必要性を感じた。区独自の『被災者受け入れシステム』を提唱する」と熱っぽく語った。

 区では、21日に被災者の受け入れを表明。「旧曳舟中学校体育館」(約200人)など3カ所を避難所としている。川松氏は「これはあくまで場所の開放。被災地域、集落を全部受け入れるのはどうだろう。知り合い同士ならば、不安も解消できる」と話した。廃校利用なので授業を継続することも可能。川松氏は「今こそ下町人情の『すみだ力』をアピールしたい」と話した。