エンターテインメント情報誌「ぴあ」首都圏版(隔週刊)を発行するぴあ社(東京)は22日までに、同誌を7月21日発売号で休刊することを決めた。

 同社は休刊理由を「紙の雑誌としての媒体の役割を全うしたため」としている。首都圏版以外の同誌中部版と関西版は、それぞれ昨年6月、同10月に休刊している。

 今年秋には、同誌に代わるエンタメ関連の新メディアを立ち上げる予定で、紙の雑誌か、デジタルメディアになるのかは未定。同社のチケット販売事業は継続し、映画上映やコンサート予定などの情報は、インターネットで提供する。

 ぴあは1972年に創刊。チケット販売と連動するシステムで部数を伸ばして、80年代後半には53万部に達した。近年はイベントの告知情報の多くがインターネットで紹介されるようになったため低迷し、2008年11月に週刊から隔週刊になり、6万部まで落ち込んでいた。