旧証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の罪で実刑が確定したライブドア(LD、現LDH)の堀江貴文元社長(38)が20日、収監のため東京高検に出頭した。直前に報道陣の取材に応じ「人生を生き急ぎすぎていたので、2年半で自分を見つめ直したい」と述べた。

 東京拘置所にいったん収容され、収監先の刑務所が決まる。確定判決は懲役2年6月だが、刑に算入された40日間の勾留期間を差し引き、服役は最長2年4カ月余り。

 堀江元社長は出頭直前、東京・霞が関の弁護士会館前で報道陣の取材に対し「ライブドアの株主にも迷惑をかけ申し訳ない。罪を償って帰ってくる」と話した。20日未明、短文投稿サイト「ツイッター」で出頭することを明らかにしていた。

 最高裁は4月25日、堀江元社長の上告を棄却する決定をし、堀江元社長が異議を申し立てたが、5月20日に退けられ、一、二審判決が確定した。

 一、二審判決によると、堀江元社長らはLDの2004年9月期連結決算で、LD株売却益や架空利益を不正に計上し、約53億円を粉飾。同10~11月、関連会社が買収する出版社の価値を過大評価し、関連会社に関する虚偽の業績を発表した。