宝塚歌劇団の宙組娘役トップ野々すみ花が6日、兵庫県宝塚市の劇団事務所で退団会見を開いた。宙組はすでに、トップスターの大空祐飛が、7月1日に東京宝塚劇場で千秋楽を迎える「華やかなりし日々」「クライマックス」で退団を発表しており、野々も、大空と同時退団となる。

 野々は05年に初舞台。新人公演にも出演可能な7年目での退団に「大空さんと一緒に卒業したかった」と決意した理由を語った。

 7年の宝塚生活での思い出も、大空の影響が強い。「大空さんと出会えたこと、このご縁に心から感謝しています」。3歳からクラシックバレエを習い、演技力、歌唱力にもたけた野々は、早くから主要キャストに抜てきされてきた。

 中でも、08年10月「銀ちゃんの恋」で初めて大空とコンビを組み「舞台の上だけではなく、人間としてもどうあるべきかを教えていただきました」。その大空とともに、09年8月、宙組娘役トップに就任し、今回、ともに退団を決めた。退団後については「今は何も考えられない」と話した。