創業100周年を迎えた吉本興業が、4月から1年間12カ月連続で、100年史をもとに上演している芝居「吉本百年物語」の6月公演「舶来上等、どうでっか?」(大阪・なんばグランド花月=6月12日~7月1日)の発表会見が11日、同劇場前広場で行われた。3作目で初めて、舞台は東京・浅草。29年~32年の昭和初期、故林正之助元会長の実弟で、米国からの舶来ショーを持ち込もうとした東京花月の責任者・林弘高を中心に描く。

 弘高役で主演する俳優中川晃教(29)は「21歳の弘高さんの写真を見て、今は100年の歴史を勉強中です」。海外ミュージカルの経験も豊富だが、陣内智則主演だった4月公演を劇場で観劇しており「涙、笑い、感動と、すべていいところが詰まっていた。僕のエネルギーを使って、体全体で表現したい」と意気込んだ。

 正之助を演じる間寛平(62)は「会長いうんで、ツエ持って暴れよう思うたら、マジメな芝居やからギャグは封印です」。また、東京花月に出演する踊り子役でNMB48の太田里織菜(15)村瀬紗英(15)らも出演。2人のほか、メンバーも入れ替わりで登場し、安来節を披露する。この日も「銭太鼓」を踊り、太田は「まだ練習中なんで、本番までにしっかりけいこしたい」と語った。