お家騒動がくすぶる演歌歌手小林幸子(58)が、解任した個人事務所「幸子プロモーション」の関根良江元社長と女性の元専務取締役の2人に数千万円を支払うことで合意したことが25日、分かった。

 元社長側によると、この合意は取締役解任に伴う法律上の責任(会社法339条第2項=正当な理由がないのに、任期満了前に取締役が解任された場合の損害賠償請求に関する条項)について、法的解決をしたものとしている。一部で「和解金」と報じられたことについては、「一連の騒動に関する道義的・倫理的責任、感情的な諸問題を含めての全面的な和解ではない」と否定している。

 小林は昨年11月に8歳年下の医療関連会社社長の林明男氏と結婚。今年2月ごろから、林氏が事務所運営や、紅白歌合戦の衣装代など資金運用に口を出すようになり、元社長らとの関係が悪化した。4月4日付で専務取締役とともに解任された。その後、「慰労金の金額が折り合わなかった」(幸子側)「慰労金は口止め料で、人間性を疑われた」(元社長側)などお互いに文書を出すなど、騒動は泥沼化した。