香港の映画スター、ジャッキー・チェンが中国誌で、香港で頻繁に行われる中国政府に対する抗議デモについて、規制されるべきだと発言した。香港民主派が反発している。13日付の香港各紙が報じた。

 香港では、一国二制度の下で政治的自由が保障されており、中国の人権改善などを求めるデモがよく行われている。

 ジャッキー・チェンはこのほど発売された中国誌、南方人物週刊で「香港はデモの都となってしまった。中国を批判し、何についてでもデモを行う」と指摘。「デモを行っていいものといけないものについて規定するべきだ」と述べた。

 これに対し、香港の民主派は「市民の権利を分かっていない」「表現の自由は、映画界にとって欠かせないものであるはずだ」と批判した。

 ジャッキー・チェンは09年にも秩序維持のためには自由の制限が必要との趣旨の発言をして批判された。