岩手県の三陸鉄道北リアス線久慈-田野畑間で1日、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の撮影に使われた「お座敷列車北三陸号」に海女の格好をした女性ガイドとうに丼が登場、あまちゃんの世界が再現された。ほぼ満席となり、乗客は約1時間の旅を楽しんだ。

 車中で海女姿の三陸鉄道の女性社員が、沿線のロケ地や、東日本大震災の津波で一変した風景を紹介。乗客から要望が多かったうに丼も予約制で販売した。

 ボランティア団体が企画したツアーで北海道函館市からやってきた久末示さん(81)は「観光を通して被災地を支援したいと思い参加した。海女さんと駅弁や景色を楽しめた」と話していた。

 三陸鉄道はゴールデンウイークにもお座敷列車を運行。夏の観光シーズン向けに7月から再開する予定だったが、あまちゃんでお座敷列車の放送が始まったため運行を1カ月早めた。

 9月23日までの土日休日に運行し、7月27日から8月11日までは毎日走らせる。