歌舞伎俳優中村橋之助(48)が27日、都内で開催された「自民党歌舞伎振興議員連盟」(中曽根弘文会長)の設立総会に来賓として出席し、脳内出血による筋力低下などで昨年11月から療養している兄中村福助(53)の病状について「順調に回復しています」と明かした。

 福助は昨年11月の歌舞伎座公演中に血圧上昇によるめまいなどを訴えて途中降板。その後、脳内出血による筋力低下と診断され、今年3・4月に行う予定だった「7代目中村歌右衛門」襲名披露公演も延期を発表していた。橋之助は「もう少し時間をいただければ。大丈夫です」と遠くない復帰を明言した。

 また、この日の「歌舞伎振興議員連盟」設立総会には山東昭子氏、三原じゅん子氏ら代理を含め自民党の衆参議員91人が参加。議員らによる観劇会などを行いながら、歌舞伎振興にサポートする目的で設立されたもので、「20年の東京五輪の開会式には日本の誇る歌舞伎も役立ってほしい」との声に、橋之助は「東京五輪では歌舞伎の『か』でもかかわりたい」と意欲をみせた。