音楽プロデューサー松任谷正隆氏(62)が、エンターテインメント界に大きく貢献したプロデューサーを顕彰する「第9回渡辺晋賞」を受賞し2日、都内で行われた授賞式に出席した。

 松任谷氏は、日本の音楽シーンをけん引し、音楽界を目指す若者の育成にも力を注ぐなど、広範囲での活動が評価された。松任谷氏は「思えば高校時代に、弟をそそのかしてアメリカに行かせてケンタッキーフライドチキンカップで優勝させたことが、初めてのプロデュース。何事も自分の手を汚すのが嫌で、裏で糸を引く『ナットウヤ』と呼ばれるのがスタートでした」とプロデューサー人生を感慨深げに振り返った。これまで賞とは無縁だったが、「今日は自分にとって一世一代の日。カミさん(松任谷由実)にも見せてやりたいと思っていました。本当に幸せです」と喜んだ。

 第8回受賞の三谷幸喜氏(52)が駆けつけ、松任谷氏を祝福。かつて一般女性から松任谷氏に間違われたエピソードを披露。「奥さんが大好きと言われまして。たまたまその時は僕も妻が女優でして」と自虐的に話し、会場を笑わせた。また99年に「雨の日は二人で」の楽曲プロデュースを手がけた木村佳乃(37)も駆けつけ、花束を渡した。