テレビ朝日は6日、早河洋社長(70)が会長兼最高経営責任者(CEO)となり、朝日新聞社の元上席執行役員で顧問の吉田慎一氏(64)を社長に迎える人事を内定した。

 吉田氏は4月発足の認定放送持ち株会社「テレビ朝日ホールディングス」の社長も兼務する。6月下旬開催予定の株主総会と取締役会を経て就任する。

 吉田氏は1974年に朝日新聞社入社。福島県知事が逮捕された汚職事件の過程を描いた長期連載「木村王国の崩壊」で、78年度の新聞協会賞を受賞した。

 テレビ朝日は2013年の年間視聴率がゴールデン帯(午後7~10時)で開局以来初の首位となるなど業績が好調。同社は「この勢いを持続しつつ、次なる経営目標を確実に実現するため、最適な経営体制を敷くことにした」と説明した。

 吉田

 慎一氏(よしだ・しんいち)東大卒。74年朝日新聞。上席執行役員を経て14年3月1日から顧問。群馬県出身。