歌手のASKA(本名宮崎重明)容疑者(56)が覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された事件で、警視庁は25日、所属する芸能事務所ロックダムアーティスツ(東京都世田谷区)を、同容疑で家宅捜索した。一方、ASKA容疑者は同日夜、体調不良を訴え、取り調べを受けていた東京湾岸署から、都内の病院に搬送された。

 警視庁組織犯罪対策5課によると、捜査員約10人が、午後2時半ごろから約1時間半にわたって捜索し、ASKA容疑者のスケジュールに関する書類など約10点を押収。同社幹部から現場で事情を聴いた。ASKA容疑者も同社の役員を務めていたという。

 ASKA容疑者と知人の会社員栩内香澄美容疑者(37)は、東京都港区にある栩内容疑者の自宅マンションで覚せい剤を所持したとして、17日に逮捕された。

 組対5課は、ASKA容疑者の自宅などを既に家宅捜索、覚せい剤とみられる粉末や、合成麻薬MDMAとみられる錠剤を押収している。

 ASKA容疑者は逮捕容疑を認め、「覚せい剤を使用した」とも供述しており、組対5課は同法違反(使用)の疑いで再逮捕する方針。