さいたま市の全盲の男性が連れていた盲導犬が7月下旬に何者かに鋭利なもので刺されてけがを負ったとされる事件報道を受け、愛犬家たちの間で波紋が広がっている。

 報道によれば、警察は犯人は意図的に犬に危害を加えたとみて、器物損壊容疑で捜査しているという。

 愛犬家にとって家族の一員であり、さらに障害者にとっては大切なパートナーでもある盲導犬に危害を加えるという悪質な行為に、愛犬家からは怒りの声が噴出。女優の川島なお美(53)は28日に更新した自身のブログで、「飼い主さんは目撃できないのと

 盲導犬は吠えない訓練をされていることをいいことに

 そんな卑劣な行為

 私もめちゃくちゃ腹立たしいし悔しい涙が出ます」と憤慨。タレントのつまみ枝豆(56)は「それにしても、ヒドイ!!

 人としてどういう感情、感性、感覚なんだろうか?本当に信じられない…」と、犯人への怒りをあわらにした。

 そして、今回の報道で愛犬家たちを戸惑わせているのが、犯人に対する容疑が「器物損壊」であるということ。生き物である動物が器物として扱われているという現状に、作家の乙武洋匡氏(38)は、「許せない事件。そして、いまだにこうした事件が『器物損壊』として扱われることに、違和感を拭いきれない」とTwitterでコメント。尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(67)も、「『器物損壊罪』って違和感以上に

 目の不自由な方たちの文字通り目となり、献身的生き方でパートナーの役割果してくれる盲導犬にたいしてあまりにも失礼千万

 人間の傲慢さ示しているようで受け入れがたい尾木ママです!!動物虐待罪・動物傷害罪じゃないのでしょうか!?」と疑問を呈した。

 また、脳科学者の茂木健一郎氏(51)は、29日にTwitterで「動物を傷つけたのを『器物損壊』と称するのは、刑法の表現(およびその前提となる価値観、世界観)が一般の感覚とずれている例。法改正した方がいい」と提案。そしてつまみも、「動物に対しての法律や決め事がヤワ過ぎる!!

 もっと、こういった悪質な犯罪には重罪として厳しくしてほしいもんだね」とコメントしている。