吉本新喜劇の座長、小籔千豊(41)が笑いと音楽を融合させた「コヤブソニック2014ファイナル」が15日、インテックス大阪(大阪市住之江区)で最終日を迎え、7回目の今年で幕を閉じた。

 ファイナルを大トリで飾ったのは、小籔とレイザーラモンで組んだ下ネタを操るラップユニット「ビッグポルノ」。続いて、この日午前の先頭で登場した作曲家の新垣隆氏ら、出演アーティスト、芸人が集まり、全員で「キンタマ」をコールする代表曲「キングタイマー」を合唱した。

 最終日のこの日、観客は1万2000人。1日の動員数で過去最多を記録した。同フェスは08年、小籔が「ビッグポルノ」を売り出そうとスタート。今年は13日から3日間の開催で、初日に1日動員では過去最多9700人を集客し、最終日のこの日、さらにその記録を超えた。

 小籔は3日間、運気が上がるという「赤いパンツ」でステージに。3日間で30時間以上、芸人28組、アーティスト41組が出演した。

 そのラストステージで、小籔は「レイザー(ラモン)と金持ち(有名)になりたいと思って、こんなわがままで始めたのに、年々、大きくなって、胸が締め付けられる思いをしてきました。でも、これで本当に終わりますので…」と、しんみりした口調であいさつ。

 続けて「調子に乗った芸人が、せんでええことをやったことにお付き合いいただいて、ありがとうございました」。客席に、スタッフに、取材呼びかけに応じた報道陣に向かい、感謝の頭を下げた。

 「これで本当に終わり」「(最後の撤回は)ない」と明言し続けた小籔だったが、最後の最後に意味深な展開もあった。

 終演後、上演されたエンドロールでは、スチャダラパーらが参加した楽曲が流され、小籔とみられる声のラップ詞で「必ずコヤソニ復活するから」と読み上げられた。