女優長沢まさみ(27)が31日、東京・渋谷のパルコ劇場で舞台「紫式部ダイアリー」初日開幕直前会見に出席した。

 同作は、三谷幸喜氏(53)作・演出で、所属事務所の先輩でもある斉藤由貴(48)との二人芝居。原題を舞台に、長沢が若手作家の紫式部を、斉藤がエッセイストとして確固たる地位を築いた清少納言を演じる。2人が女のバトルを繰り広げる。

 3度目の舞台となり、舞台では初めて三谷氏の作品に出演する。長沢は「分かってはいましたが、出ている時間が長い分、大変だなと毎日稽古をしてきました。気を引き締めて頑張りたい」と二人芝居の苦労を明かしつつ、「三谷さんとコメディーを作ってきて、丁寧に積み重ねていかないと笑いにたどり着かないと思いました」。これを受け、三谷氏は「(長沢が)ちゃんと言葉で語ってくれたのは初めて」と照れていた。

 三谷氏は、以前に長沢の舞台を観劇し、舞台を一緒にやりたい意向があったことを明かし、さらに昨年末に音楽番組に出演した際に斉藤とも再会。「そのときに歌った『卒業』にシビれまくって、相手役はこの人!

 となりました」と2人をキャスティングした理由を語り、「この2人をあて書きしたので、この2人じゃないと成立しません」と期待を寄せていた。

 斉藤も「三谷作品に関われてうれしい。精魂込めてぶつかりたい」と意気込んでいた。

 同公演は11月1~30日までパルコ劇場で行われ、その後名古屋(名鉄ホール)、福岡(福岡国際会議場)、大阪(森ノ宮ピロティホール)、長野(まつもと市民芸術館)、広島(広島アステールプラザ)で行われる。