第19回釜山映画祭が2日、韓国・釜山で開幕した。

 この日は、俳優渡辺謙(54)が開会式で、日本人初の司会を務めた。渡辺は、地元釜山出身でともに司会を務めた女優ムン・ソリ(40)と腕を組んで登壇。

 ムンが02年ベネチア映画祭で、新人俳優賞・マルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞したことについて触れ、「ベネチアでも賞を受賞した、この美しい女優を皆さんに(壇上から)紹介できるのが幸せ」などと、英語で司会を進行した。

 渡辺のほか、日本から俳優陣が多数参加した。渡辺の妻南果歩(50)が、「さよなら歌舞伎町」(広木隆一監督、来年1月24日公開)の出演者として深紅のドレスを着て登場。伊勢谷友介(38)は、日韓合作映画「ザ・テノール

 真実の物語」(キム・サンマン監督、11日公開)主演のユ・ジテ(38)と並んでレッドカーペットを歩いた。日韓イケメンのそろい踏みに韓国人の観客からも「伊勢谷さ~ん!!」と大歓声が起きた。

 また行定勲監督の最新作「真夜中の五分前」に主演した三浦春馬(24)も、行定監督、共演の中国女優リウ・シーシーとともにレッドカーペットを歩き、5000人の観客に手を振って応えた。

 そしてモスクワ映画祭で最優秀作品賞と最優秀男優賞の2冠を獲得した「私の男」から、浅野忠信(40)二階堂ふみ(20)も参加。浅野は「釜山映画祭は、一度参加してみたかった。ようやく初めて3人でレッドカーペットを歩けてうれしかったです」と喜んだ。(釜山=村上幸将)