女優中江有里(34)がBS-iドラマ「東京少女・小さな恋」(6月28日午後11時)で脚本家として、映画「呪怨」などで全米でも知られる清水崇監督(35)とタッグを組む。

 中江は中学時代から文章を書くことが好きで、脚本家にあこがれていた。米女優エマ・トンプソン(49)が女優と脚本家を両立させていることを知り、05年からBS-iのドラマの脚本を手掛けるようになった。「出演者を経験したのは、その立場を考えられて大きいですね」と、今回は、新人女優桜庭ななみ(15)演じる女子高生が先輩に積極的にアプローチする物語に仕上げた。桜庭の写真をみつめながら「自分の新人のころを思い出します。今、一番輝いている彼女たちが残ってくれたらすてきだな」と、仕掛け人の醍醐味(だいごみ)を感じている。

 ホラーばかり手掛けてきた清水監督には初の恋愛ドラマになる。同年代の中江に思春期の男の子の心情をアドバイスするなど、息も合ってきた。女優脚本家とジャパニーズホラーの巨匠による異色恋愛ドラマになりそうだ。