テレビ朝日系ドラマスペシャル「告知せず」(11月15日、夜9時放送)の全国5大都市弾丸試写会が、このほど1泊2日の日程で敢行された。札幌、福岡、大阪、名古屋、東京と、主演渡哲也(66)滝沢秀明(26)、友情出演の舘ひろし(58)らが舞台あいさつ行脚。ドラマとしては異例の大キャンペーンで、2日間で総移動距離3500キロを駆け抜けた。

 ある日、妻が末期ガンと分かった…。「告知せず」は、だれにでも起こりうる出来事に直面した家族のきずなを描くヒューマンドラマだ。「素晴らしい作品。1人でも多くの人に見ていただきたい」。初の外科医師役を演じた渡、息子役の滝沢ら出演者の熱意が、今回の「弾丸試写会」を実現させた。

 ◆初日

 滝沢と舘の2人が参加。東京を朝8時に出発し、気温4度の札幌を経て気温20度の福岡へ。滞在より移動時間の方が長い強行軍だが、機内では“新ユニット”結成?

 に花が咲いたという。舘が「タッキー&タッチーです。CDも出そうかな」と笑わせると、滝沢も「いいですね」と乗り気だった。

 ◆2日目

 福岡を午前8時に出発。大阪から渡が合流した。名古屋では地元出身の舘が「泣かないで」を熱唱するサービスぶり。一方、渡は「僕は診断時にがん告知してもらった。だが、末期だったら告知しないと思います」。ドラマのテーマに触れ、自らのがん克服の経験を話した。

 終着地の東京では妻役の高畑淳子、佐々部清監督が3人を出迎え、全員であいさつした。試写を見た観客のすすり泣きが漏れる中、渡は「行った先々で見ていただいた方には満足してもらえたと思う」と手応え十分。5大都市完走を果たした舘は「疲れた…」とポロリ本音も漏らしたが、滝沢は「今は疲れたというより、気持ちいいです」と充実感を漂わせていた。