歌手泰葉(47)が15日、東京・日比谷公園小音楽堂で行った新曲発表ライブに1000人を超える「ファン」が集まった。「5人ぐらいと思っていたのでうれしかった」と涙目の泰葉は、ペットボトルの水を浴びるパフォーマンスを見せ、復帰第1弾「お陽様よほほえんで」など4曲を歌いきった。前夫の春風亭小朝(53)を「金髪豚野郎」と呼ぶなどの過激発言はレコード会社との契約で異例の封印。「新人の泰葉です」と新生泰葉をアピールした。

 ライブ開演の1時間前から、紅葉が美しい日比谷公園小音楽堂に人が集まりだした。散歩に来た中高年グループやカップル、観光途中の外国人に、赤・黄の法被に「I

 LOVE泰葉」の横断幕を持った親衛隊もいた。泰葉が登場した時には1000人を超える「ファン」が拍手で迎えた。

 「この日を待っていたぜ」と叫び、20年ぶりライブ披露となる大ヒットしたデビュー曲「フライディ・チャイナタウン」を歌った。ミニキュロットで蹴り上げるしぐさをみせ「かわいい」「最高!」の声援も飛んだ。「5人ぐらいと思っていたので、すごくうれしい。涙がちょちょ切れたよ」。昨年11月12日、日比谷公園の目の前にある帝国ホテルで小朝との離婚会見を行った。「あれからいろいろなことがあった。苦しかったけど、歌を聴いてもらって感無量」。涙目になった。

 このライブのため、前日は自宅で6回も通しげいこをし、疲れでソファで寝てしまったという。新曲「お陽様よほほえんで」「大聖堂」を歌い上げ、「モーニング・デート」ではペットボトルの水を頭から浴びるパフォーマンスでずぶぬれになった。「学園祭のライブでやっていた。今日は体が熱かったので平気だよ」。アンコールで「お陽様―」を歌い終わるとフラフラとなり、スタッフに支えられ退場した。

 ライブ後は白いバスローブ姿で現れ「今日の日は忘れません」。一連の騒動で小朝を「金髪豚野郎」と呼ぶなど過激発言を連発したが、新曲の発売元つばさレコーズとの契約に「公序良俗に反する言動は慎む」の異例の条項が入り、過激発言や下ネタを封印した。関係者は「通常はないが、あのような発言は相手に迷惑をかけるし、歌手としての再出発にマイナス」と付け加えた。泰葉も「いろいろな方を傷つけた。これからは小朝師匠と呼びます」。「お陽様―」は12月17日発売で、「子供を授からなかった私の分身。難産だったけど、強い子です。これからも強い子をいっぱい産みます」。文字通り、新生泰葉がスタートした。