横綱朝青龍のガッツポーズはOK牧場!-。タレントのガッツ石松(59)が8日、都内で行われた自著の出版記念イベントで横綱朝青龍のガッツポーズについて「外国人だし、人間として素直な意思表示の仕方だと思う」と話した。大相撲の大麻問題で忘れ去られそうになった横綱の品格問題だが、ポーズを広めた元祖としは黙っていられなかった。

 「栓抜きじゃなくて、還暦なので、60年間の人生経験を凝縮したこん身の1冊を出しました」と得意のダジャレで始まった著書の出版記念イベント。気合が入るボクシングの元世界王者はガッツポーズ問題にストレートパンチだ。国技のチャンピオン、横綱に品格が求められることを認めながら「オレから言わせると、(相撲は)格闘技。朝青龍の喜怒哀楽は人間として素直な意思表示だと思う。相撲は日本の伝統文化かもしれないが、彼は外国人。自然の流れだと思う。うれしい時はいいと思うよ」。

 思い入れたっぷりに語るガッツポーズを広めたのはガッツだった。74年に初めて世界王者になったリング上で勝利を確信し、両こぶしを突き上げたのが「ガッツポーズ」としてメディアに取り上げられ、その名前が定着した。

 元祖は両こぶしを突き上げる意味についても語った。「右手は自分のため、左手はお客さんのためにあるもの。そして両者が一体となって喜ぶんだよ」。故障と戦い決定戦の末、5場所ぶりに優勝した朝青龍が両国国技館の観客と喜びを分かち合った証しがガッツポーズだったと力説。観客を喜ばせるのもプロスポーツ選手の仕事だけに、元王者の言葉には珍しく?

 説得力が宿った。

 著書のタイトルは「劣勢からの逆転力

 ガッツの知恵」(青志社)。数々のバッシングからはい上がった朝青龍をほうふつさせるタイトルだ。同書は経験から得た教訓をつづっており「万人の人に読んでもらえれば。OK、OK、OK牧場!」と決めゼリフ。逆風の横綱に強力な援軍!?

 が登場した。

 [2009年2月9日9時37分

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