福山雅治(40)が主演するNHK大河ドラマ「龍馬伝」(来年1月スタート)に登場する岩崎弥太郎を香川照之(43)、勝海舟を武田鉄矢(59)、西郷隆盛を高橋克実(48)が演じることが14日、分かった。いずれも龍馬に大きな影響を与えた人物で、ドラマでも重要な役割を果たすことになりそう。個性的で実力ある演技派が“福山竜馬”を支え、もり立てる。

 「龍馬伝」は竜馬の生涯を三菱財閥創業者として知られる幕末屈指の経済人岩崎弥太郎の視点から描く。弥太郎にとって竜馬は同郷のあこがれの存在で、何度も衝突しながら、竜馬の死後はその志を引き継いだ。ドラマのカギを握る人物ともいえ、40代の俳優でトップクラスの演技力を誇る香川に白羽の矢が立てられた。香川はここ数年、映画やドラマの話題作出演が相次ぎ、作品のクオリティーを支える存在として引く手あまたの状態が続いており、今回も好演が期待される。

 竜馬と並ぶ幕末の人気キャラクター勝海舟を演じるのは武田鉄矢。武田は作家司馬遼太郎氏の小説「竜馬がゆく」に影響を受け、リーダーを務めたフォークグループを「海援隊」と命名したほど心酔している。過去にドラマや映画で竜馬を演じ、竜馬を主人公にした漫画の原作も執筆した。今回は土佐脱藩後に竜馬が弟子入りした恩師の勝を演じるが、思い入れの強い題材だけに熱演が予想される。

 西郷隆盛役に選ばれた高橋は、実直さを感じさせる雰囲気と幅広い役柄をこなす演技力で人気を集める個性派。西郷は竜馬が絶大な信頼を寄せていた人物といわれており、高橋が持つ独特の存在感が作品を盛り上げることになりそうだ。

 [2009年4月15日8時51分

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