「夏の日の1993」のヒットで知られる男性2人組デュオclassの津久井克行(49)が胆管がんを患っていることが17日、分かった。この日、審査員を務める「おやじバンドフェスティバル関東大会」で告白した。現在も週に1回通院して、抗がん剤投与を続けているという。
告知を受けたのは今年2月19日。腹部の調子が悪いと病院に行くと、腫瘍(しゅよう)が発見された。かなり進行している状態にショックを受けた。手術はせず、約2週間入院。医師からは「桜が見られないかもしれない」と言われ、全身に黄疸(おうだん)が現れるなど厳しい状況だったが「抗がん剤がよく効いてくれた。今は痛みもなく調子もいい」ところまで持ち直している。
治療に専念するより、音楽を続けることを選んだ。3月上旬に退院後、すぐアルバム「十六年と一日」の制作に取り掛かり、3週間で完成させた。「これはやっておかなくてはいけないことだと思いました」。昨年、新たな相棒に迎えた岡崎公聡(49)もアルバムに別れの歌があることに気付いていた。「あとで何でこんな湿っぽい歌を入れたのか、と笑い話になれば」と願いをこめた。
津久井の励みは、審査員を務めるおやじバンドフェスティバルだ。この日の表彰式でも「音楽をひたむきに愛するパワーと勇気をもらった」。全国の地区大会すべてに帯同し、ライブも披露する。夏の神宮外苑花火大会出演も決めた。津久井は「まだまだやりたいことはたくさんある。必ず生き続ける。奇跡を起こします」。がんと闘いながら、歌い続ける。
[2009年5月18日7時47分
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