ジャニーズ事務所の内博貴(23)がミュージカルに初主演することが9日、発表された。初座長を務めるのは、トニー賞で計8部門受賞したブロードウェーの名作「ガイズ&ドールズ」(4月3日~30日、東京・日比谷シアタークリエ)。映画版(邦題は「野郎どもと女たち」)は名優マーロン・ブランドが主演を務めたことでも知られる。

 物語は女性にも強い天才ギャンブラー(内)と堅物女性の恋を中心に描く。内は初主演に「不安よりも、新しいことができる楽しみでいっぱいです」。ギャンブルには「手を出しちゃいけない怖いもの、という認識がある。負けた気持ちを体感するために、スロットでも勉強してみたい」。

 「ガイズ-」は日本でも上演され、宝塚時代の大地真央、黒木瞳の共演作として有名。93年に当時ジャニーズ事務所の田原俊彦が主演して以来、17年ぶりの再演となる。内は先輩の跡を継ぐ形になったが「そこはあまり気にしてないですね。僕は僕でやります」と独自路線を強調した。

 内はNEWS及び関ジャニ∞メンバーとして活躍したが、未成年時代に飲酒騒動で芸能活動を自粛した。07年に研修生として再出発。舞台、コンサート、ドラマ出演などでキャリアを積み、初座長公演にたどり着いた。「僕自身も頑張ったつもりですが、何よりも周りのみなさんのおかげです。今は音楽が本当に好き。音楽に対する気持ちも変わったし、芝居もいろいろと考えるようになりました」。

 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長は内を「歌と芝居、ダンスはうまいですから、絶対大丈夫。マーロン・ブランドのようなニヒルさがピッタリ」と高く評価。今後について「当面、舞台やコンサートなどソロで経験を積んでもらいます。NEWSや関ジャニ∞に戻ることはないですが、将来的にはバンド、グループを組むことはあるかもしれない」と、高い期待を示した。

 [2010年1月10日9時17分

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