女優真屋順子(68)の夫で俳優の高津住男(たかつ・すみお)さん(本名同じ)が7月31日午前1時20分、肝臓がんのため東京都板橋区の自宅で死去していたことが6日、分かった。74歳。徳島市出身。葬儀・告別式は行わず、親族による密葬が4日に営まれた。施主は長男健一郎(けんいちろう)氏。

 健一郎氏によると、昨年12月に自宅で倒れ、緊急入院して検査をした結果、すでに末期の肝臓がんだったという。その後、入退院を繰り返し、6月中旬には自宅療養をしながら7月27、28日には主演として本番の舞台に立ったという。その3日後、健一郎さんの手を握って亡くなった。近くの部屋にいた真屋を呼びに行く時間もなかったという。

 高津さんは61年に映画デビュー。ドラマ「なかよしケンちゃん」などに多数出演、劇団樹間舎を設立した。00年に脳出血で倒れた妻の真屋の世話を懸命に行い、復帰を支え、その体験などを題材に、夫婦で講演活動も行っていた。

 [2010年8月7日10時52分

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