食道がんの手術で都内の病院に入院していたサザンオールスターズ桑田佳祐(54)が22日に退院した。所属事務所が24日、発表した。今後、自宅で療養し、体力を蓄えた上で、年内に発売延期となったオリジナルアルバムの完成を目指す。桑田はホームページで「手術は無事成功し、腹腔(ふくくう)鏡を使ったため傷もとても小さく、特別な栄養療法のおかげでやせることもありませんでした。他に転移の様子も見受けられず、一昨日(22日)無事に退院することができました」とつづった。

 桑田は7月30日に入院し、2日に手術を受けた。回復が早く、5日には一般病棟に移った。桑田は歌手の命でもある声についても触れ「食道手術のリスクとして、術後の発声面や声質の変化、また最悪は出なくなるといった心配もございましたが、私本人の思い以上に先生方の非常に細やかなご配慮と、非常に高度な技術のおかげで、声に関しても結果、何の影響も残さないという治療をしていただきました」と報告した。

 専門医によると、一般的に腹腔鏡で胃と食道をつなぐ手術を行った場合、術後約1週間で軟らかい食べ物は口にできる。肉や刺し身などつかえやすいものは、しばらくは控える必要があるという。桑田は「生まれ変わった体で、新生・桑田佳祐として皆さまとお会いできる機会が持てることを、今から楽しみにしております」ともつづった。28日のTOKYO

 FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」でのコメントも注目される。

 [2010年8月25日8時44分

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