夫婦漫才として人気を集め、離婚後もコンビを続けていた漫才コンビ「正司敏江・玲児」の正司玲児(しょうじ・れいじ)さん(本名・及川玲児=おいかわ・れいじ)が10日午前10時32分、成人T細胞白血病リンパ腫のため、大阪府羽曳野市の病院で亡くなった。71歳だった。

 玲児さんは松竹芸能でマネジャー業を務めつつ、舞台にも上がり、66年から敏江と漫才を始めた。当初は結婚を隠していたが、後に夫婦と公表。ある日、せりふ覚えの悪い敏江を玲児さんが舞台で突き飛ばして爆笑を呼び、どつき漫才のスタイルを確立した。離婚後もコンビを解消せず、02年浪花座、08年B1角座と、松竹直営館の閉館時には、ともに大トリを務めた。

 松竹芸能によると、闘病を続けていた玲児さんは11月6日、大阪・通天閣劇場に出演したが、その後、再入院。それでも関西演芸協会の舞台には上がり「数日前も、今後のスケジュールを意欲的に話していた」(同社スタッフ)といい、ここ数日で容体が急変した。

 通夜は13日午後7時から、告別式は14日午前11時30分から、ともに大阪市北区長柄西1の7の13「大阪市立北斎場」で行われる。喪主は長男の及川孔児(おいかわ・こうじ)さん。

 [2010年12月11日8時2分

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