俳優渡哲也(69)率いる石原軍団が東日本大震災の被災地、宮城県石巻市で、14~20日まで炊き出しを行うことが11日、分かった。同市の中央公民館の駐車場で行われる。石原軍団はチャリティー活動に熱心なことで知られる。特に、炊き出しは軍団名物だ。今回の震災でも軍団への期待が高まっていた。すでに、釜や材料などを積んだ車両10台以上が現地に向かっているようで、ツイッターには「東北道で石原プロの車両を見た」「ついに炊き出しが!」などの書き込みが相次いだ。

 95年の阪神・淡路大震災では、渡をはじめ舘ひろし、神田正輝ら軍団の俳優、渡の弟渡瀬恒彦も参加し5日間で約2万3400食を配った。食材はトラック5台分にもなり、カレー、焼きそば、赤飯、豚汁、ブリの煮付けなど、飽きないようにメニューを変えて提供した。震災直後だけでなく、1年後にも炊き出しを行ったほか、高齢者や子供のための巡回入浴車「石原裕次郎号」を寄贈するなど、定期的に活動した。

 また、00年7月には北海道夕張市で「ゆうばり復興祈願祭」と銘打ったイベントを開催。炭鉱町として栄えた同市の復興を願うとともに、同年3月の有珠山噴火による被災者支援のために義援金を募った。