女優大竹しのぶ(53)が10月の東京・日比谷シアタークリエ公演音楽劇「ピアフ」(10月13日~11月6日)でフランスの国民的歌手エディット・ピアフの半生に挑むことが3日、分かった。

 ピアフは「愛の讃歌」「バラ色の人生」で知られるシャンソン歌手。大道芸人の子に生まれ、街角で歌っているところを見いだされてスターとなるも、恋人を事故で失うなど数々の不幸に遭い、47歳で亡くなった。数奇な人生と名曲もあって、日本でも故越路吹雪さんらがピアフに挑戦したが、今年は安蘭けい、美輪明宏、三田佳子がピアフを描く舞台を相次いで上演している。

 ピアフ年のトリをとる大竹は「ピアフの歌は若い時から聴き、自伝も20歳くらいの時に読みましたが、まさかその役を演じられるとは思っていませんでした」。今回の「ピアフ」はブロードウェー、ロンドンで名女優たちが演じたパム・ジェムス版の新作で、日本初演となる。演出は新国立劇場元芸術監督の栗山民也氏。

 大竹は82年「屋根の上のヴァイオリン弾き」でミュージカルに初挑戦。07年「スウィニー・トッド」、09年「グレイ・ガーデン」とミュージカル女優の実力を発揮する一方、コンサート活動も行ってきた。

 制作の東宝も「歌で語ることのできる女優」と起用理由を明かす。コンサートでもピアフの歌を歌ってきた大竹は「人生そのもののような、心の叫びのような歌を歌うことができたなら、この芝居は成功と言えると思います。1曲1曲を、ピアフのように魂を込めて歌えたらと思います」と意欲をみせる。