第3回AKB48選抜総選挙の開票イベントが9日、東京・日本武道館で開催された。

 SKE48のエース「ダブル松井」に明暗が分かれた。松井玲奈(19)は昨年から1つ順位を上げ10位となり、初のトップ10入りを果たした。この1年は、ドラマでの演技力が評価され、昨年7月のライブでは玲奈のソロユニット楽曲がリクエスト1位になるなど、SKEの顔としてファンに認められた。一方の松井珠理奈(14)は昨年の10位から14位にダウン。メディア選抜入りを逃し壇上では悔しさをにじませながら何度も「感謝」の言葉を口にした。

 玲奈が初のトップ10入りを果たした。3万6929票を獲得しての10位だ。昨年は壇上で号泣し言葉にならない一幕もあったが、今年は落ち着いていた。「去年はすごく泣いてしまって心配をさせました。去年は子供だった」と振り返り「このステージに立っていることで、今の自分がとても好きになりました。前を向いて1人でも多くの人に笑顔になっていただいて、自分らしくいきたいと思っています」。そこには昨年より大人になった玲奈がいた。

 珠理奈とダブル松井としてSKEを引っ張った。ドラマ「マジすか学園2」で演技力が評価され、昨年7月の「SKE48

 リクエストアワーセットリストベスト30

 2010~神曲はどれだ?~」では、玲奈のソロユニット曲「枯れ葉のステーション」が1位を獲得。今回の総選挙速報でSKEから8人がランクインした際も、玲奈は「SKEの名前がこんなにたくさんあってうれしかった」と自分の順位よりも仲間の飛躍を喜んだ。メンバーにもファンにも信頼される存在へと成長したことが、初のトップ10入りにつながった。

 一方、珠理奈はメディア選抜入りを逃す14位に終わった。しかし、しっかり者の14歳は悔しさをにじませながらも涙を見せず、支えてくれたファンに何度も「感謝」を口にした。珠理奈は「私は順位ではなくて、支えてくれる皆さんに感謝の気持ちと笑顔をお伝えすることができたらすごく幸せ。どのポジションに行っても、感謝の気持ちを忘れず、自分の居場所があることに感謝して1歩1歩進んでいきたい」とキッパリ。14歳のため、午後9時を過ぎた最後の記念撮影の場にはいられなかった。悔しい結果になったが、玲奈とともにこれからもSKEをけん引する存在であることは間違いない。