モデル、女優、DJ、歌手など多才に活躍したセーラ・ロウエルさん(本名・石井セーラ)が28日午前0時30分、都内の病院で子宮頸(けい)がんのため亡くなった。50歳だった。通夜は7月1日午後6時、葬儀・告別式は同2日午後1時から、いずれも横浜市港北区篠原町97の1

 富士記念館で営まれる。喪主は夫・石井清一郎(いしい・せいいちろう)さん(68)。

 セーラさんは09年5月、病院で検査を受け、がんが見つかった。同年9月に手術も、再発。その後は抗がん剤治療のため、入退院を繰り返していた。セーラさんがオスカープロモーションに所属していた当時のマネジャーだった夫の石井さんは「スーッと眠るような最期でした」と話した。

 セーラさんは米国人の父と日本人の母を持つハーフで、横浜市に生まれた。中学生の時にスカウトされ、雑誌「セブンティーン」の専属モデルとなり、70年代から80年代にかけ、コーセー化粧品やダイハツのCMに登場し、人気を得た。女優としてもTBS系「天皇の料理番」「Gメン75」にレギュラー出演し、フジテレビ系「なるほど!ザ・ワールド」のリポーターも務めた。結婚後は芸能界から離れていたが、08年に雑誌に登場し、話題となっていた。