SMAPが9月16日に中国・北京市で行う初の海外公演の詳細が5日、明らかになった。日本の国立競技場と同規模で約4万人収容の北京工人体育場で行われ、テーマは「がんばれ日本、ありがとう中国、アジアは一つ」となった。

 SMAPは昨年6月に上海万博でイベントを予定したが、予想以上の反響があったため、混乱を懸念して中止となった。同10月の上海コンサートも中国漁船衝突事件を受けた日中関係の悪化で中止した。そして、今年3月11日に東日本大震災が発生。今回の公演の目的は、震災後、中国から義援金や物資の提供だけでなく、復興に向けたさまざまな支援を受けたことへの感謝の気持ちを込めたものに決まった。SMAPが5月に来日した中国の温家宝首相と対面した際も、温首相は「心よりあなたがたの中国公演を歓迎します」と9月16日の北京でのコンサート開催に言及。SMAPも「世界上唯一的花(『世界で一つだけの花』中国バージョン)」を披露した。

 今回の公演は、昨年の全国ツアーをベースとしながら、中国語での楽曲も歌うという。香取慎吾は「中国語で歌う曲も何曲かあります。練習していてもとても難しいですが、挑戦のしがいがあります。『ありがとう』の気持ちを込めて、思いっきり歌ってきます」と初の海外公演に意欲を見せている。

 北京工人体育場は、北京五輪のサッカー会場となり、02年にはGLAYが単独、浜崎あゆみと谷村新司らが合同コンサートを行っている。