第11代カルピスウォーターCMキャラクターに起用された女優能年(のうねん)玲奈(18)が14日、東京・表参道ヒルズで行われた新CM発表会で「どんどんのし上がっていきたいと思います。映画やドラマでたくさん主演していけたらいいなと思います」と堂々、宣言した。

 カルピスウォーターCMキャラクターは、93年の初代後藤久美子を皮切りに、3代目の内田有紀、9代目の長沢まさみ、10代目は能年と同じ事務所の川島海荷と期待される新人女優が起用されており、スターへの登竜門と考えられている。そんな“後継者”に選ばれたことについて、能年は「発表会が終わったのに実感がなくて、多分帰り道で叫びながら実感するんだと思います」と笑った。

 一方で先輩たちにライバル意識も燃やす。撮影は35度の猛暑の中、カルピスウォーターのおいしさを伝えようと砂浜を何度も走って、のどが渇いてから本番に臨むなど役作りを徹底した。「今までは胸がキュンとする、すばらしいCMだったんですけど、今回は全力で青春という、よりさわやかなものをお届けできると思います」と、新しい世界観をつくったと強調した。

 長沢からメッセージビデオで「次回は何かの機会に直接お目にかかれることを楽しみにしています」と呼びかけられ、「お目にかかれる機会を楽しみにしながら精いっぱい頑張りたい」と初々しく喜んだ。一方で共演したい役者について聞かれると「蒼井優さんの、心臓がグググッと引きつけられる演技を生で見られたら。共演するとしたら本能で動く、道路をゴロゴロして警察に怒られたりする役」と遠慮なく言い切る。

 「天然ではないと思うんですけど、ちょっとテンポが遅いみたいで、話がかみ合わないって言われることがあります」。初々しいけれど度胸満点の“天然系不思議美少女”能年から目が離せなくなりそうだ。CMは20日から全国で放送。

 ◆能年玲奈(のうねん・れな)1993年(平5)7月13日、兵庫県生まれ。06年に雑誌「nicola」のオーディションでグランプリを受賞し10年まで専属モデル。同年の映画「告白」で女優デビューし、同年のテレビ朝日系「警視庁捜査一課9係」、11年の日本テレビ系「高校生レストラン」などに出演。今年は4月16日から放送のフジテレビ系月9ドラマ「鍵のかかった部屋」、映画「カラスの親指」に出演。趣味と特技は絵を描くこととギターを弾くこと。162センチ、血液型A。