ひょうひょうとした中に滋味深い演技で舞台、映画、ドラマで活躍した文化功労者、劇団民芸代表の大滝秀治(おおたき・ひでじ)さんが2日午後3時17分、肺扁平(へんぺい)上皮がんのため都内の自宅で亡くなった。

 都内の大滝さんの自宅には、芸能関係者から供花が届けられた。遺作になった映画「あなたへ」で共演した高倉健、ドラマ「北の国から」の脚本家倉本聡氏、大滝さんがアルバムのナレーションを務めた歌手八代亜紀らから花が届き、家族が対応した。集まった取材陣を見て、大滝さんの訃報を知った近所の住民もいた。