今年1月に「ピンクとグレー」で作家デビューしたNEWS加藤シゲアキ(25)が、来年3月1日に2作目の小説を発表する。3日に都内で取材に応じた。題名は「閃光スクランブル」(角川書店)。東京・渋谷駅前のスクランブル交差点を舞台に、女性アイドルとパパラッチ男性の運命が交錯する物語。「中学、高校、大学と通った思い出の地、渋谷と芸能界は自分にしか書けないこと」という。また「2作目の成長を感じるものにしたかった。120点ぐらいの感覚です」と手応えを口にした。

 デビュー作は12万部のベストセラー。「渋谷サーガ」として3部作とする構想を描いている。

 登場人物を女性アイドルにしたのは、「男性アイドルにすると、僕の顔がちらつくかもしれないから」。書店を訪れた時、自著がサブカルチャーコーナーのジャニーズ暴露本の隣に置かれていた。小説の棚に自分のコーナーが設けられるのが夢だけに、ショックだったという。「ジャニーズ本と言われるのは嫌。アイドル作家ではなく、アイドルで作家と言われたい」。

 ジャニーズ事務所内でも反響が大きかった。NEWSを脱退した錦戸亮が前作を読む姿が写メールで送られてきたという。「素直にうれしかった」と笑顔を見せた。「NEWSを守る意味でも、作家は続けていきたいですね」。作家としての名声をグループに還元していく。