女優米倉涼子(37)が7日、東京・汐留の日本テレビで行われた日本テレビ系ドラマ「35歳の高校生」(土曜午後9時、初回13日は午後9時20分)の制作会見に出席した。

 同作で主演米倉は、35歳の謎多き高校生を演じる。通学は高級車、休憩時間は喫煙所、放課後はビールを飲むなど異彩を放ちながら、現代の高校が抱える問題を鮮やかに解決していくことから、この日も「悪いヤツをとっちめる役、頑張っていきたい」と意気込んでみせた。だが、収録現場ではふと考えるという。「自分では結構エネルギッシュだと思ってたけど、元気なみんなを見てると、エネルギッシュってこういうことだったんだって思いますね。(自分は)大人になったなって感じます」。

 ひざ上約15センチの生足ミニスカ制服姿で、同級生役の若手女優たちに劣らぬ美脚を披露したが、「1人でフィッティングした時はなんとなく『イケるんちゃう?』と思ったけど、みんなに会ったら『これはヤバイ…何か違う』と思いました」と苦笑い。「やっと暖かくなって良かったです。足とか寒いんですよ。みんな寒くないの?」と20歳近い年齢差を実感している様子だった。

 会見にはこの4月に高校に進学した新女子高生100人も参加したが、フレッシュな生徒たちを前に米倉は「大人になって、もう1度勉強したいと思うようになりました」と心境を吐露。「今、言っても伝わりにくいかもしれないけど、勉強して損することはない。興味のあることは1つでもきちんと授業を受けると今後、役に立つと思います」と大人のエールを送った。【今西孝江】

 ◆「35歳の高校生」

 4月、国木田高校3年A組に馬場亜矢子(米倉)が編入してきた。35歳だが、高校を中退したためやり直したいという。名前と年齢以外は謎だらけの亜矢子を周囲は好奇のまなざしで見つめ、担任の小泉(溝端淳平)も、年上の亜矢子に敬語を使ってしまう。空気を読まない亜矢子は浮いた存在になるが、理解しがたい高校生の実情を目にするたび、秘めた過去とのリンクが起こり、問題は解決に向かっていく。出演はほかに渡哲也、片瀬那奈、横山めぐみ、榎木孝明ら。