Berryz工房の「ももち」こと嗣永桃子(21)が、自らの名前にちなみしこ名を改名した力士の存在を知り、16日、日刊スポーツに感謝と感激のコメントを寄せた。この力士は、序ノ口桃智桜五郎丸(ももちざくら・ごろうまる=36)。今月2日、18年間、名乗り続けた「式乃川」に別れを告げ、桃智桜として生まれ変わった。

 今月、関係者を通じて桃智桜を知ったというももちは、まずは率直に「『ももち』を使ってくださり、ありがとうございます。ごっつぁんです!」と感謝の意を示した。現在、東京・両国国技館で開催中の秋場所で、桃智桜は初日に改名後初の取組を終えたが、黒星だったことを知ったももちは励ましのラブエールも送った。「近いうちに応援に行きた~い。でも、ももちがいたら、あまりのかわいさに取組に集中できないかもしれないですね。そうなっちゃったら、許してにゃん」。

 もっとも、力士がアイドルの愛称をしこ名に取り入れるのは前代未聞だ。それは「完全なる一目ぼれ」から始まったという。「09年にピザーラのCMに出演しているももちを見て、一目ぼれしました」と桃智桜。今年5月にはBerryz工房のライブを初観戦し、「生ももち」に大興奮したという。その勢いで「夢がかないました」と師匠の式秀親方(元幕内北桜)に報告すると、「力士としての夢もかなえろ」と言われ、「大好きな『ももち』が入った名前にしたいです」とダメもとで進言。熱意が伝わり「桃智」と親方の現役時代のしこ名から「桜」を入れた「桃智桜」での改名が認められたという。

 36歳で最高位が序二段の桃智桜が、番付を上げるのは現実的ではないが、ももちパワーを得て「三段目を目指し頑張りたい。いつかももちさんが応援に来てくださるなら、夢のようなことです」と張り切っている。

 桃智桜を秋場所で応援すべく、ももちはスケジュール調整中だが、「11月29日にはBerryz工房にとって初の東京・日本武道館公演が開催されます。ぜひ、遊びにきてください」と追加ラブコール。桃智桜も「九州場所の直後ですが、何とか日程を調整したい」とその気になっている。