創刊32年のCanCam(小学館)に、初めて男性の専属モデルが誕生したことが20日、分かった。立教大1年の沢宥紀(さわ・ゆうき=19)。モデル経験はゼロだが、ミスター立教大コンテストに出場したことで、審査員を務めた同誌の井亀真紀編集長の目に留まり、抜てきされた。明日22日発売の2014年1月号から登場する。

 藤原紀香、米倉涼子、押切もえ、蛯原友里らを輩出してきたCanCamに、初めて男性専属モデルが誕生した。今月4日に行われたミスター立教大コンテストで、審査員の井亀編集長が直感で契約を決めたのが、ミスター立教大となった沢だった。

 井亀編集長

 これまでもデートシーンなどで男性モデルを起用してきましたが、女性が求める理想のあらゆるスペックを持っている彼を見て、もう男性は1人でいいと思いました。即決して、すぐに専属契約をして、撮影に入りました。

 理想のスペックとは?

 井亀編集長は、沢の特長も紹介しつつ解説した。

 <1>184センチ、股下89センチというスタイルの良さ<2>小顔で王子様的なルックス<3>本格的なスポーツマン<4>チャラくない<5>清潔感がある<6>高学歴…。

 確かに沢はその通りの19歳だった。小1でサッカーを始め、中学では東京ヴェルディの下部組織に所属。一方で受験して、難関の神奈川・桐蔭学園中に進み、同学園高卒業後、立教大現代心理学部に入学した。体育会サッカー部に入り、仲間から勧められて、ミスター立教大コンテストに参加。縁のなかったモデル活動を始めることになった。

 沢

 驚いています。CanCamはコンビニでめくったことがあるくらいで、自分でいいのかと…。撮影でもガチガチで、舞川あいくさんに「そんなに肩に力を入れなくていいよ」と言われました。

 同誌との専属契約と同時に芸能事務所パールとも契約したが、学業と部活動が優先で、撮影は「1週間で1日だけ空く月曜日に」とお願いしている。「卒業後もこの世界でやっていくかは分かりませんが、頑張っていこうと思います」。

 ただ、撮影初日は沢の登場で、編集スタッフのテンションが上がっていたといい、井亀編集長は「イケメン

 セーブ

 ザ

 ワールドですね(笑い)。今は男女の間に仲間意識も芽生える時代。彼の存在が(読者の)女の子を元気にさせることでしょう」と、沢に期待を寄せている。【柳田通斉】

 ◆沢宥紀(さわ・ゆうき)1994年(平6)9月16日、東京・国立市生まれ。サッカーに情熱を燃やし、高校時代は杉並FCでプレー。現在は立教大サッカー部でDFレギュラーを目指し奮闘中。尊敬する選手はスペイン代表DFプジョル(バルセロナ)。好きな有名人は水嶋ヒロ(桐蔭学園高の先輩)。B88-W76-H96センチ。血液型O。

 ◆CanCam

 81年11月26日創刊。誌名は「I

 Can

 Campus」の略で「キャンパスリーダーになれる」という意味。創刊時から変わらぬコンセプトは「女の子を幸せにすること」。“赤文字系”といわれる女性誌のオピニオン的存在で、山田優、押切もえ、蛯原友里らが中心の06年には、売り上げ80万部を突破した。