天海祐希(46)が30日、都内で行われた主演舞台「蒼の乱」(東京・東急シアターオーブで3月27日から、大阪・梅田芸術劇場で5月8日から)の制作発表に出席した。劇団☆新感線いのうえ歌舞伎の春興行と銘打たれた作品。昨年5月に軽度の心筋梗塞で舞台「おのれナポレオン」を途中降板した天海にとって、舞台復帰作となる。会見のあいさつでは「くれぐれも体調に気を付けて頑張りたい」と話した。

 「蒼の乱」は朝廷に反逆した平将門の物語を題材に将門の妻となる渡来衆の蒼真(天海)を主人公にしたスペクタクル時代活劇。天海は既にドラマやCM撮影などで仕事復帰を果たしているが、今回の舞台は稽古を含めると3カ月の長丁場でアクション場面も多い。現在の体調についての質問を受けると「それを言われるとは思いましたが、体調は大丈夫だと思います。今は元気です。何の支障もないと思っております」と答えた。

 劇団☆新感線の舞台は4年ぶり3回目。演出を手掛けるいのうえひでのり氏は「天海さんは人間離れしたキャラクターで、それを生かすスケールの大きい話にした」。天海はこれに「人間離れした部分があるとするなら舞台でそれを存分に発揮したい」と応じた。

 将門役の松山ケンイチ(28)とは舞台初共演。天海が「今回は恋もあって楽しみ」と照れると、松山は「人間離れしている天海さんの旦那役ということは、僕も人間離れしなくては」。共演は早乙女太一、平幹二朗ら。