<連載「気になリスト」(72)>

 E-girlsにCM美少女がいる。石井杏奈(15)。13歳で出演した「大塚製薬ポカリスエット」を皮切りに、「ABC-MART」と続き、現在は「ベネッセ進研ゼミ高校講座」と「ドコモdビデオ」に出演中だ。「ドコモd-」は、昨夏の「出会い編」から小松菜奈(18)との共演で既に6本目の「踊るガールズ編」に突入。映画「告白」の中島哲也監督の演出で、動画好きな素朴な少女から一転してdマークを頭に小松とユニークなダンスを踊っている。

 小2から始めたダンスはお手のもの。撮影を振り返り、石井は「2時間あったダンスレッスンは30分で終わって、監督から『2人がそろいすぎ』と言われてうれしかったです」と屈託なく笑った。

 E-girlsでは決して目立つ存在ではない。19日リリースの第2弾アルバム「COLORFUL

 POP」のジャケットでも、ボーカルのAmiと鷲尾伶菜よりは写真のサイズが小さい。なのになぜ、CMオファーは石井に集中するのか?

 所属事務所LDH関係者は「独特の透明感が受けています」と回答した。確かに清らかで無垢(むく)な笑顔には曇りが全くない。その美少女ぶりに、E-girlsには「杏奈になりたい」と話すメンバーもいるという。

 もともと女優志望。ドラマ出演も重ねており、いい流れに乗っている。

 「テレビを見て自分が出てくると、恥ずかしくて目をそらしちゃいます。でも、CMに出られることはすごくうれしいです」

 もっとも、「あの気になるCM美少女=E-girlsメンバー」と気付いていない視聴者も少なくない。ダンスはキレキレでも、29人もメンバーがいては、テレビ番組ではトークも含めて「前に出る」力が不可欠になるからだ。

 「テレビで話すのが得意ではなくて…。でも、やっぱり前に出たいし、目立ちたい気持ちはあります」

 4月から高校生になるCM美少女は、そのチャンスを虎視眈々(たんたん)と狙っている。【柳田通斉】

 ◆石井杏奈(いしい・あんな)1998年(平10)7月11日、東京生まれ。小5でLDHのダンススクール、EXPGにスカウトされ、小6でEXILEツアーのサポートダンサー。中1でE-girls入り。趣味はドラマ観賞。160センチ。4人きょうだいの2番目で兄、妹、弟がいる。