男女4人組バンド「ゲスの極み乙女。」が初めてドラマ主題歌を手掛けることが19日、分かった。壇蜜(33)主演のテレビ東京系ドラマ「アラサーちゃん

 無修正」(7月25日スタート、金曜深夜0時52分)のオープニング曲に初シングル「猟奇的なキスを私にして」(8月6日発売)が使われる。同ドラマは同名コミックが原作で、アラサー世代の日常を通し、男女の恋愛や性に関する本音を赤裸々に描く。工藤里紗プロデューサーは同バンドの起用について「まずはそのバンド名です。恋愛には『ゲス』な部分も『乙女』な部分もある。ゲスとピュアのもどかしさ、大人のくせにうまくいかない切ない部分が、バンド名に集約されていたから」。

 4月にメジャーデビューしたばかりだが、注目度は新人離れしている。アルバム収録曲「パラレルスペック」は、ローラ(24)が出演するキュレーション・マガジン「Antenna(アンテナ)」のCM曲。敬遠しそうなバンド名と、ポップなメロディーや訴えかけるような歌詞のギャップが魅力。独特の世界観のプロモーションビデオも注目され、10代から30代まで幅広くファンが急増している。

 楽曲を書き下ろしたボーカル兼ギター川谷絵音(25)は「僕が思った女性のゲスな部分を、主に女性目線で書いた曲です。漫画の雰囲気に合わせて、かなりポップでキャッチーだし、それでいて切ない。この切なさは、壇蜜さんに漂う哀愁みたいなものからインスピレーションを受けました」と手応えを感じている。

 ◆ゲスの極み乙女。

 ボーカル兼ギター川谷絵音(25)を中心にベース休日課長(27)キーボードちゃんMARI(26)ドラムほな・いこか(24)の4人で12年5月に結成。今年4月ミニアルバム「みんなノーマル」でメジャーデビュー。バンド名の由来は、ちゃんMARIが持つ「ゲスの極み乙女。」と記された友人デザインのバッグに川谷が着目したもの。