第54回ブルーリボン賞が24日、東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)から発表された。「モテキ」で助演女優賞に選ばれた長沢まさみ(24)は、05年以来2度目の同賞受賞となった。授賞式は2月14日、東京都千代田区のイイノホールで行われる。

 長沢が、映画のヒットに続く朗報に感激した。「まさか賞をいただけるなんて。素直にうれしいです」。

 若者の恋愛模様を描いた「モテキ」は興行収入20億円を記録した。「仕事をしていて何よりうれしいのは作品を見てもらうこと」。観客の支持を得られた喜びをかみしめつつ、演技の評価も得た。「作品をいろんな人が見てくれたという証明です」と受けとめた。

 助演女優賞を受賞したヒット映画「世界の中心で、愛をさけぶ」以来、映画を見てもらうことの難しさや喜びを実感した。必ずしもすべてがヒット作にはならない現実があった。「一生懸命作った作品を見てもらえないのは本当に悲しいこと。(多くの人に)ああだこうだと言ってもらえることがうれしい。『セカチュー』終わって7年間で、そう思うようになりました。本当はお芝居だけに集中したいとも思いますけど、お客さんのことを思うことも大切」。演技だけが仕事という考えから、ヒットを願う責任感も抱くようになった。

 「モテキ」では太ももを露出させるなど大胆演技でのイメージチェンジが話題になった。共演の森山未来に水を口移しするキスや胸をわしづかみにされるシーンもあった。「いつも違う役を演じているつもり。1作だけで変わったと言われることに抵抗がありましたが、たくさんの人に『今までと違うね』と言ってもらったので、受け入れていきたい」。

 大きな渦の中にいた「セカチュー」の時より冷静で着実に成長している。「積み重ねてきたから演じられた」ときっぱりと言った。【小林千穂】

 ◆ブルーリボン賞

 50年創設。当初は一般紙が主催していたが61年に脱退。67~74年の中断期間を経て東京映画記者会主催で75年に再スタート。名前の由来は「青空のもとで取材した記者が選出する」ことから。賞状にはブルーのリボンが巻かれ、副賞はモンブランの万年筆。ペンは記者の象徴であるため。